セシル・デュフロ仏国内平等・住宅相 (Cécile Duflot )は冬の厳寒の中で夜を過ごすことで困っている住居不特定者(SDF)のために教会の未使用施設を使えるように手紙でパリ大司教に依頼したとパリジャン紙fr.は報道した。デュフロさんは銀行などの企業の空き家をSDFのために提供することを要求していて、それを拒否した場合には月末までに差し押さえることもあると宣言していた。政教分離(ライシテ)のフランス共和国にあって政府が教会に援助を求めてきたということは事態が重大であるとの認識がなされている。この冬に社会施設への宿泊を希望している数はフランスでは120万人もいるという。
排斥反対を唱える赤十字のフランス代表ジュリエット・ラガニエさんはパリ近郊都市イル・ド・フランス地方やローヌ・アルプス地方では、宿泊センターの受け入れ定員を超えていて不足していることを強調している。
特に宿泊施設が不足している原因は、欠損家族や学生、貧しい労働者、経済危機で被害にあった高齢者などが増えているためで、これが新たな不足の構成人員となっているという。
【参考記事】
http://www.leparisien.fr/societe/hebergement-d-urgence-duflot-en-appelle-a-l-eglise-03-12-2012-2375943.php
Hebergement d'urgence : Duflot en appelle à l'Eglise