仏警察への販売を一手に引き受けている電気ピストル・タザー販売会社(SMP Technologies)社長アントワン・デイ・ザゾ氏と関係者(私設探偵3人、税関員、税務局員、警察官2人、銀行職員)らは、共産主義団体のオリビエ・ブザンスノ反資本主義党(NPA)前代表の職業的秘密を2007年10月から2008年1月までの長期に渡りスパイし情報を改ざんしていたとする容疑で、11月29日にパリ軽罪裁判所に送検された。この事件はすでに2008年5月にレックスプレス誌が暴露していたもの。
スパイ行為はブザンスノ氏とその妻やその息子に対しデイ・ザゾ氏の管理下にある私設探偵会社(Dussaucy-Batana)により行われていたとするもので、銀行口座番号、写真、秘密資料などの情報が集められていた。それらの資料の中には内務省や財務省管轄のものもあった。しかしデイ・ザゾ氏はこれは探偵会社が独自にやったもので同氏は調査の指示をだしてないといっている。
ブザンスノ氏らの監視は誰によるものであったのか?レックスプレス誌.frによると2007年6月13日にブザンスノ氏は同氏のブログや新聞のインタビューでタザー電気銃の使用は殺害に及ぶ危険性を指摘した。これに反応した同販売会社はブザンスノを冒涜容疑で起訴し罰金4000ユーロ(約40万円)を求めた。裁判所はこれを認めた。
今回の裁判では機密が尊厳されるべき市民の個人情報があまりにも簡単に提供されていることが問題になってもいる。
http://www.lexpress.fr/actualite/societe/justice/taser-france-espionne-besancenot-attend-des-explications_1193156.html
Taser France: espionné, Besancenot attend des explications
http://www.lemonde.fr/societe/article/2012/12/01/juge-pour-l-espionnage-d-olivier-besancenot-le-patron-de-taser-minimise-son-role_1798740_3224.html