2013年10月8日火曜日

サルコジ以外は裁判所送検へ ベッタンクールの精神薄弱狙った献金要求疑惑で

10月7日ボルドー裁判所の予審判事のジャン・ミッシェル・ジャyンティ氏とヴァレリー・ノエル氏はサルコジ前大統領がベッタンクール婦人を精神的薄弱を狙っての2007年の大統領選挙運動資金の要求を迫ったとする疑惑事件で、軽罪裁判所送検を見送った。しかし他の2007年の国民運動連合(UMP)の金庫番で元財務相であったエリック・ブルト氏や、ベッタンクール婦人のツバメ的存在であった写真家のフランソワ・マリ・バニエ氏、パスカル・ウィルヘルム弁護士、ベッタンクールさんの財産管理会社(クリメーン社)責任者パトリス・ド・マイストル氏、実業家のステファン・クールビィ氏などがボルドーの軽罪裁判所へ呼び出されることになった。ルモンド紙frなどが詳しく伝えている。

2007年の大統領選挙運動資金集めでサルコジ前大統領がベッタンクール宅を訪問していたとする事実はこれで否定されたわけではない。ベッタンクール婦人の精神的薄弱に漬け込んだ運動資金を要求したという点が取り消されただけである。依然としてサルコジ前大統領の選挙母胎である国民運動連合(UMP)へのベッタンクール氏の不正現金手渡し容疑は存在し続けている。

仏国営ラジオ・フランス・アンフォ(RFI)などの一部での、すべてサルコジ氏関係の事件は無かったことになったとする印象付けの報道姿勢には気になる。3月21日にはサルコジ前大統領はベッタンクール婦人の精神的薄弱に漬け込んだ容疑で取り調べをうけている。ルモンド紙frもこの急激な変化をどう見るべきなのか?と書いている。

【参考記事】

Affaire Bettencourt : non-lieu pour Sarkozy

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