2014年4月19日土曜日

生徒は何故座席を離れ海に逃げなかったのか? 韓国フェリー遭難事故

Rassemblement en hommage aux disparus du ferry naufragé en Corée du Sud, le 17 avril.
14日に起こった韓国フェリーの沈没事故で現在のところ28が死亡278人が行方不明となっている。生存者は272人。フェリー船には475人が乗っていてその内の高校生が362人と多かった。生き残った教頭先生は、生徒たちの遺族の集まった島で自殺した。遺族は悲嘆に暮れて抗議の叫び声がフランスのテレビの映像に映し出された。政府の救助力のなさを批判し自分の国が嫌いだという声まで紹介されている。しかしこの教頭の自殺と言い死の危険を前に座席に釘付けされて死を待っている生徒というのも教育の問題として今後考えなければならないのではないか。


船長はこの事故の前に船舵を三等船員に任せていて事件発生時にはポストにいなかったという。船長初め28人の乗組員はほぼ無事に船から離脱したが、多くの乗客には座席から動かないよう指示がでていたことが、当初から批判されてきている。船長は現地時間19日朝に航海法違反と職務不履行などで逮捕された。


事故の原因はわかってない。船は沿岸から20キロほどの所で突然に大きな音をあげれ停止して、2時間後には転覆して沈没した。この2時間の間に船長のすべきはずの責任は重い。また例え海流が早く海の温度が低くても救命の策は船に乗っていてはなかったことを考えれば、だれもが海に飛び込むことは避けられなかったということだ。

救命ボートや浮き輪などは使えたのだろうか?と疑問が起こる。余りにも誰もが上の者の指示があるまでは座席に釘付けになる教育を受けてはいなかったのか?未成年に於ける自己判断は難しい問題があるが今後もこのような事件が起こることは間違いない。問題はその時にどう対処するかということである。

潮流の早い海で見通しも悪い中を各国の潜水員500人ほどが海中に潜って捜索している。沈んだ船体の中に入り込む事に成功した2人の潜水員は、視界が悪く自分の手元も見えず生存者は見つからなかったといっている。