中国人相手にトゥール元市長が不法金銭取得と公共財横領の裁判を苦に自殺
4月7日、トゥール元市長(1995-2014)ジャン・ジェルマン氏が、不法金銭取得と公共財横領の容疑で裁判が開かれたが、同氏は欠席した。ジェルマン氏の弁護士は同氏が裁判所に出頭してこないので心配していたが、自宅のガレージで猟銃自殺していた。同元市長は遺書を残していてその中で、自分は1銭(サンチーム)も金を受け取ってないと身柄の潔白性を宣言しているという。エクスプレス(l'express)誌によると、この事件の始まりは2007年に遡るという。このシャトー・ロワール地方の古城を背景にした観光資源に拍車をかけるために、トゥール市が中国人をターゲットにした「ロマンチックなトーレーヌ地方の新婚旅行」と題して組織したのだという。旅行はロワール地方の城を巡り、土地のワイン畑での試飲、そして高級品店での買い物、そして宿泊となっている。しかもジェルマン氏は、トゥール市の大ホールを使って市長自らがこれまでの4年間で、2000組ほどの再結婚式を執り行っていた。
彼らは中国での市民としての結婚式をすでに挙げていることが条件ではあった。トゥール市と中国旅行会社との仲介をトゥール市役所内で勤務していたリース・ハン(Lise Han)は公式に辞任したが、依然として彼女の会社の社長ではあり続けていた。2013年1月25日、ハンは不法利益取得詐欺と公共財不法横領で起訴されていた。
トゥール元市長の側近の話では、2008年からはジェルマン氏は本物の企業家のようであったと語っている。しかしトゥール元市長ジャン・ジェルマン氏は、自分への不法金銭取得と公共財横領容疑は、ハンの仕組んだものだとして身の潔癖性を裁判の直前まで主張していたという。同氏は裁判の開始する数時間前に自殺を決意し、友人に「これは不正である」とSMSを送っていた。
Mariages chinois: l'affaire pour laquelle Jean Germain s'est suicidé
L'ancien maire de Tours, Jean Germain, a été retrouvé mort quelques heures avant l'ouverture de son procès dit " des mariages chinois". Retour sur cette affaire d'attribution de marchés publics qui a pris une tournure dramatique ce mardi.