2015年6月27日土曜日

植物人間状態のランベール氏が口から初めて食物摂取 治療停止を決めた欧州人権裁判所に再審要求

ヴァンサン・ランベール氏はパリの東部シャンパーニュ地方のランスの病院で、植物人間として2008年から治療を受けてきた。一族内ではヴァンサンの治療をこれ以上続ける必要は無い、尊厳的に死なせてあげたいという意見と、ヴァンサンの両親のように治療を続けたいという意見が分かれていた。フランスに続いて欧州人権裁判所(CEDH)はヴァンサンの治療をこれ以上続ける必要がないことを2015年6月5日に審議決定した。ところがヴァンサンの両親は最近になってヴァンサンが口から食物を初めて摂取できることがわかったとして、この様子をフィルムに収めた。両親は、今週すでにCEDHに再審要求を出している。来週にはフランス憲法審議会に再審を要求することになっている。ヴァンサン・ランベール氏の弁護士は非常に重大な証拠を得たので、これで事件の再審が可能になると見ている。(パリ=飛田正夫 2015/06/27 12:35日本標準時
このことでフランス内に1600人ほどいるヴァンサンと同様な境遇のハンディキャップの人々の生命が脅かされることになっていた。

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【参考記事】
http://www.franceinfo.fr/actu/justice/article/vincent-lambert-il-peut-manger-nouveau-une-revision-des-decisions-s-impose-avocat-697260