テロの襲撃を右に左に受けてフランスは難しい局面になってきましたが、オランド大統領が共和国の価値である政教分離（ライシテ）の精神を貫き、正義を正義として悪を悪として跳ね付けていけば、複雑な回路をまずは抜け出して行けると思っているのです。11月16日午後からベルサイユ宮殿では、オランド仏大統領はこれまで通り引き続きシリアのアサド（Bachar el-Assad）大統領の国外追放とイスラム主義国家組織（IS/EI）との闘いを強化する線を打ち出すと思います。これはサルコジ氏が、プーチンに会いに最近行き、またシリアのアサドがサルコジに会いに着たりしていますが。こういう人たちの繋がりを見ると一目瞭然なのです。ですから、昨日15日朝に大統領官邸エリゼ宮殿に招聘されたサルコジ氏がオランダ仏大統領に提言したのは、独裁者プーチンと共にシリアの独裁者アサド大統領を助け、イスラム主義国家組織（IS/EI）を壊滅することであり、国内のイスラム過激主義者の疑惑のある危険分子にはブラスレッドを足につけさせて監視することだったのです。そこには人種差別的なまた移民排斥とイスラム蔑視の危険な思想を読み取ることができるのです。（パリ=飛田正夫2015/11/16 9:53日本標準時 ）
これがフランスの中に惹起すれば市民戦になる。オランド大統領は静かな人ですが、その辺を良く読んでいる人です。明日のベルサイユ宮殿での衆参両議員のコングレは大統領への権限を強化するためで、そうすることによってオランドは国内の統一化を図りプーチン、アサド、サルコジらと闘うことになり、またイスラム聖戦主義者の（IS/EI）と闘うことになると思います。
