ドイツ連邦情報局(BND)国外秘密諜報部はロラン・ファビウス仏外務大臣をスパイしていたと、ドイツの国営ラジオ(la radio publique allemande Berlin-Brandebourg (RBB)が11日に証拠源を明かさずに発表した。数か月に渡りメルケル首相はこのスパイ事件で困っていた。同ラジオによると盗聴の対象は驚くべきことに、ドイツの国外秘密諜報部の盗聴スパイ行為は欧米の連合国にされたもの。フランスのエリゼ大統領官邸や欧州委員会なども盗聴されていたという。(パリ=飛田正夫 2015/11/12 11:43日本標準時)
ドイツの憲法では国民への盗聴行為は禁止されている。フランスでは裁判所や警察が必要と認めれば許される。サルコジやブリス・オートフー氏の電話盗聴から重大な事件が発覚したこともあった。
その他に、ドイツの盗聴機関は、オランダのライ国際人権裁判所や、世界保健機関(WHO)や米国諜報部、米国のラジオ「アメリカの声」、そのほかに多くの米国およびヨーロッパの企業、ロッキード軍事産業やアメリカ国家安全保障局(NSA)の幹部に対し行われていた。
ドイツの有利な立場を形成しようとしたためなのか?連合国へのメルケル首相の盗聴暴露で、ドイツが不信感を受けて難しい立場に追いやられることは必定だ。
【参考記事】
http://www.liberation.fr/france/2015/11/11/laurent-fabius-espionne-par-le-renseignement-allemand_1412602
http://www.franceinfo.fr/actu/europe/article/fabius-espionne-par-les-services-allemands-c-est-tres-desagreable-744867
http://www.lemonde.fr/europe/article/2015/11/11/laurent-fabius-aurait-ete-espionne-par-les-services-secrets-allemands_4807321_3214.html