(パリ=飛田正夫
2016/01/22 7:50日本標準時)サルコジはどうも彼女を殺したいらしいと、「共和党」(LC)のナタリー・コシウスコ・モリゼ(NKM)を気に入っている議員が話したと、今度はパリ審議会の「共和党」(LC)議員会長の席を追放することをサルコジが狙っているらしい。国営ラジオ・フランス・アンフォが1月20日に報道している。昨年秋の仏地方選挙では、サルコジ前大統領の「共和党」(LC)は第二次決戦投票をペンの極右翼党国民戦線(FN)と争う社会党とは共闘しない。「共和党」(LC)が第三位であっても第一位のFNと争う第二位の社会党を応援し無いという、「ni-ni」(~でも無く、~でも無いという。両方を拒否する)作戦を指示していた。しかし実際には「共和党」(LC)の議員が、社会党など左派からの支援投票で当選したのが少なくとも3地方ではあったのである。それを選挙の最中に社会党との共闘の必要性を強調してサルコジに諫言していた「共和党」(LC)№2のナタリー・コシウスコ・モリゼ(NKM)は、地方選挙が終わるや否やサルコジ党首より逆鱗を買って、党の№2の席を追い立てられた。
テレビに出らるのはもう、これが最後だ。サルコジはNKMの言葉にかなり腹が立っていたようだ。それにしてもこのサルコジは行きもしない福島に原爆視察と称して自分は行って来たのだと、会場にいたナタリーが証人であると、ノルマンディーのカーン市での大統領選挙講演会で話していた。その頃はナタリーさんはサルコジの贔屓の一人で相談役であった。ナタリーさんはサルコジが同意を求める嘘の作り話しにさえ、うなずいて答えて見せていた。
そのナタリーさんがサルコジと闘うようになったのは、サルコジ自身の判断の誤りを指摘した勇気あるナタリーさんを嫌ったからである。
既にフランスの地方選挙では最大の票田であるイルドフランス地方で立候補したヴァレリー・ペックレッス候補は自分の講演会場にサルコジ「共和党」(LC)党首の招待を渋って呼ばなかったほどであった。20日のサルコジ主催の地方選挙当選議員を招いた昼食会には二人を覗いては、ほとんどが辞退したために中止されている。