(パリ=飛田正夫2016/02/29 7:52日本標準時)ドイツ政府は2015年の難民受け入れでドイツ国内に登録された100万人の13%が帰るべき住居・家屋に戻らないでいることがわかり、その行方が不明となっていて心配されている。メルケル独首相は難民うけいれに大きな門を開いたことで今は国民から批判が増大してきている。ベルギーのメトロ紙が26日に報道した。難民の8人に1人が行方不明になっているのは、仮定として帰国したことが考えられる。別の国へ移ったことや、あるいは移民登録所での誤りによるとも考えられている。移民登録所では、難民許可の申請がなされ、ドイツ地方の住居が与えられるというシステムで難民数が登録されている。
2015年度の難民はドイツは109万人を数えていてヨーロッパで最高を記録した。2015年末から2016年初めにかけては難民の数が急増してきて難民の受け入れと排斥との審査が急がれた。ドイツは総ての難民を中央統制化する個人カードの作成を開始したばかりで、今後は「外来者証明」と呼ばれる個人カードを受け取るようになる。
連邦議会は25日、所定の受け入れ家屋・住居に不在の者に対し、所与の総ての社会援助が享受できなくなる法案を可決した。ドイツの内相はまだ結果はわからないがとしながらも、これが難民の失踪現象を減らすのに役立つと見ている。一方、難民希望者の自由を制限し取り上げるための法的原理はドイツにはないとも発言した。
【参考記事】
http://fr.metrotime.be/2016/02/26/must-read/pres-dun-migrant-sur-huit-entres-en-allemagne-en-2015-ne-sest-plus-manifeste/
http://www.huffpostmaghreb.com/2016/02/27/allemagne-migrants_n_9333842.html
http://www.7sur7.be/7s7/fr/1505/Monde/article/detail/2629219/2016/02/26/En-Allemagne-pres-d-un-migrant-sur-huit-ne-s-est-plus-manifeste.dhtml