2016年3月27日日曜日

国際人権裁判所ボスニア・ヘルツェゴビナ人権違反裁判でカラジッチに30年禁固刑

(パリ=飛田正夫3月24日 11:52)23日、国際人権裁判所(CPI)はボスニア・ヘルツェゴビナ戦争での人権違反・大量虐殺・戦争犯罪で1992年から1995年の間に10万人を殺害し、220万人の難民を出した最高責任者ラドウアン・カラジッチ(Radovan Karadzic)を裁く歴史的な判決を出す日となった。当時スレブレニカ(Srebrenica)収容所にいた犠牲者たちを前にして14時に判決が宣告される。世界中から多くの外交官やジャーナリストが詰めかけているとラジオ・ヨーロッパ1は報道した。
2006年死亡したミロセヴィッチ以後の最高責任者として70歳のカラジッチ70歳が、20年後に裁かれる重大かつ歴史的な戦争犯罪を裁く人権裁判である。
カラジッチは2008年にボスニアの大統領の時に逮捕されていた。スレブレニカの大虐殺では精神科医出会ったカラジッチは、1995年7月に8000人のイスラム教徒の男子と男の子供たちを殺害し女性を強姦した。これは「民族絶滅粛清」事件として有名な事件でカラジッチが、ミロセヴィチやラトカ将軍などと計画したものであった。ボスニアの多くの市町村が迫害、殺人、強姦、非人間的扱い、強制連行などで訴えていた。(追記、カラジッチは30年の禁固刑が決まったが、その罪に反省の色はなく上訴をするという。)