2016年5月25日水曜日

仏全土がガソリン不足で混乱 スト権を盾に3%の労組が製油所占拠

(パリ=飛田正夫 25/05/2016 2:08:22 日本時間)24日、フランス労働組合の労働総同盟(CGT)が中心になって製油所を占拠していることでノルマンディー地方だけでなくフランス全土でトータル石油会社を中心とする給油センターでガソリン不足が今週初めから起きていてフランス市民を混乱させている。このことで24日、バルツ仏首相は、CGTの少数の組合員がフランスの利益を損なった白熱した危険な遊びを行っていると弾劾した。労働総同盟(CGT)は労働者組織率2,6%ほどで、組合員たちの利益を主張するために、フランス国中を麻痺させて迷惑をかけ被害を及ばせていると批判されているが、CGTのフィリップ・マルチネ総書記長は、フランス人は我々のストライキ権を理解しているはずだとテレビで答えた。バルツ首相は少数の労働組合員によって民主主義がスト権を盾に人質にされていると宣言し、政府は実力で製油所の占拠を撤回させる方針だとはなしていたが、25日朝5時に仏国家警察が介入し労働総同盟(CGT)の組合員によって占拠されている製油所の解放が放水車などを使用して開始されたと報道されている。


組合ではサルコジ前大統領が2010年に占拠を解除しようと介入したのが労働ストライキ権を尊厳してないとして国際労働機関(ILO)から告訴されている。

このCGTのストは、エルコモリー労働相の労働法改正案に反対するもので議会では政府不信任案が左派も右派も定員に至らず成立しなかった。もっか上院へ差し戻されて審議がなされていた。

【参考記事】
http://www.tf1.fr/tf1/auto-moto/news/penurie-de-carburant-toutes-raffineries-greve-ou-trouver-de-l-essence-6328381.html
http://www.linternaute.com/actualite/societe/1306008-penurie-d-essence-les-stations-service-ouvertes-et-les-cartes-pour-trouver-du-carburant-24052016/

https://blogs.mediapart.fr/liliane-vittori/blog/070714/mvalls-et-la-sncm-la-cgt-marins-et-lactionnaire-transdev-passent-ils-avant-la-corse
https://blogs.mediapart.fr/liliane-vittori/blog/070714/mvalls-et-la-sncm-la-cgt-marins-et-lactionnaire-transdev-passent-ils-avant-la-corse
https://blogs.mediapart.fr/liliane-vittori/blog/070714/mvalls-et-la-sncm-la-cgt-marins-et-lactionnaire-transdev-passent-ils-avant-la-corse