2016年5月6日金曜日

スエーデンでネオナチに抗議 黒人女性が反人種差別の「勇気のシンボル」に

(パリ=飛田正夫2016/05/06 22:40日本標準時)5月1日、メーデーの日にスエーデンでネオナチ隊員300人の後進があったが、その行進を阻んだ黒人女性がメディアに紹介され話題になっている。彼女は拳を振り上げて行進するネオナチの男性たちを前に視線を下げず睨みつけてその行進を辞めよと抗議している。彼女のこの静かで厳粛な抗議の姿は人種差別反対の「勇気あるシンボル」としてメッセージを近隣に伝染させた。ストックホルム北西部のボルラング(Borlänge )の町でも同様のシーンが繰り広げられた。英国やノルウェーまでも広がったという。現代スエーデンの政治史に残る意義があるとパリジィエン紙は書いている。

この極右ネオナチの後進の中には2013年のストックホルムでの反人種差別抗議デモで暴力沙汰で逮捕されたノルディスカ(北欧レジスタンス運動)の隊員もいる。この42歳の黒人女性は警察に退去させられる前に、「私は彼らが怖くない」と宣言した。
http://www.leparisien.fr/laparisienne/societe/suede-une-militante-noire-dresse-son-poing-face-a-un-defile-neo-nazi-04-05-2016-5767359.php

【参考記事】
http://www.liberation.fr/france/2016/05/04/le-poing-leve-elle-defie-pacifiquement-des-neonazis-en-suede_1450549

http://www.20minutes.fr/monde/1839907-20160504-suede-leve-poing-face-300-neo-nazis-cliche-devient-viral

http://www.parismatch.com/Actu/International/En-Suede-le-poing-leve-face-aux-neo-nazis-962182