(パリ=飛田正夫)アメリカの女性ジャーナリストのマリー・コルヴァン(Marie Colvin)さんが2012年にリアのオムス(Homs)で殺害されたことで、遺族が7月10日、シリアの独裁者アサド(Bachar el-Assad)体制による意識的かつ計画的な殺害であったとしてワシントン裁判所に告訴した。シリア政府が、サンディー・タイムズの記者であったマリーさんが爆弾の仕掛けてあったオムスのババ・アムロ(Baba Amro)地区の場所に行く前に、彼女の通信網を切断したと言っている。パリの証券取引所近くに本部を持つルポルタージュ・サン・フロンチェー(RSF)のクリストフ・デロワル氏はジャーナリストを意識的に狙う犯罪に強く抗議している。RSFはジャーナリストが殺害されたのはシリア政府の軍隊がシリア市民を虐殺している事実を彼女が報道したからだと話している。
2012年2月22日には、アラブの春、チュニジア、エジプト、リビア、そしてシリア報道を手掛けてきたパリのイカール・ポット写真学校を出た29歳の仏報道写真家のレミ・オシリック(Rémi Ochlik)氏も殺害されていた。英国の写真家のポール・コンロワ(Paul Conroy)氏、フランスのジャーナリストのエディット・ブービエー(Édith Bouvie)氏、シリア人通訳のワエル・アル-オマー(Wael al-Omar)氏も負傷していた。(文字数 ;611)(投稿日本時間 ;7/11/2016 2:00:13)
【参考記事】
http://www.lemonde.fr/syrie/article/2016/07/10/la-famille-de-la-journaliste-americaine-marie-colvin-tuee-en-syrie-en-2012-porte-plainte-contre-le-clan-assad_4967108_1618247.html
http://www.lexpress.fr/actualite/monde/le-regime-syrien-d-al-assad-a-t-il-tue-la-journaliste-americaine-marie-colvin_1811004.html
http://www.france24.com/fr/20160710-famille-journaliste-marie-colvin-porte-plainte-contre-le-regime-dassad
http://www.lemonde.fr/proche-orient/article/2012/02/22/jeune-photojournaliste-remi-ochlik-avait-couvert-toutes-les-revoltes-arabes_1646658_3218.html