2016年7月9日土曜日

ダラスの警察5人殺害は 黒人差別への復讐抗議

(パリ=飛田正夫)米国で2人の黒人が今週ミネソタとルイジアナで警察に殺害されたことで、全米各地で警察の人種差別的な暴力を訴える集会が起こっていた。7日のテキサツ州のダラスでは、この警察の人種差別的暴力に抗議する集会が終わった直後に、5人の警察が殺害され6人の警察が負傷し2人の市民が負傷するという事件が起きた。犯人と見られる1人の黒人青年ミッチャ・ジョンソン(Micah Johnson)(25歳)は直ぐに警察に射殺された。この青年は、アフガニスタンでの米国の戦争に補助兵士として、2013年11月-2014年7月まで参加したことがある元軍人であった。犯人は黒人を人種差別する警察の暴力は許せないとし、復讐とみられる警察への殺害犯行は単独で行ったもので国際テロリスト組織との繋がりは無いと見られている。


しかしながら、黒人青年にはアメリカ社会を蝕む白人支配の人種差別に反対するという強い動機が有ったのだと見られる。

暴力には暴力しか解決のない米国社会の哲学と宗教の、思想の貧困性の悩みはここにある。
(文字数 ;459)(投稿日本時間 ;7/9/2016 11:03:10)

【参考記事】
http://www.france24.com/fr/20160709-etats-unis-nouvelles-manifestations-contre-violences-policieres-noirs
http://www.20minutes.fr/monde/1885463-20160709-policiers-tues-dallas-micah-johnson-ancien-soldat-voulait-tuer-blancs

http://www.france24.com/fr/20160708-fusillade-dallas-policiers-blancs-tireur-etats-unis-violences-policieres