2017年2月14日火曜日

仏大統領選挙 フィヨン元首相の支持率は18,5%に落下

(パリ=飛田正夫 日本時間;‎14/‎02/‎2017‎‎-13:28:28)2017年の仏大統領選挙の投票予測で、世論調査会社イッポップ・フィデュシャル(Ifop-Fiducial)が、パリマッチ誌、民法テレビiTélé、シュド・ラジオ(Sud-Radio)のために行った調査を13日に発表した。これによるとフィヨン元首相の妻ペネロップさんだけでなくその子息2人の架空雇用公金横領が暴露されて人気をなくしているフィヨン候補の支持率は、仏国民の18,5%しか得られなくなっている。前回7日の調査よりも1%下がっている。フィヨン氏は選挙講演の地方巡回の先々でも鍋釜を手にこれを打ち鳴らし「我々の税金を返せ」と書いたプラカードを持って叫ぶ市民集団の批判が絶えない。その批判に晒された映像を報道されることを極力フィヨンは避けていて恐れている。フランスの体制メディアはフィヨンに味方してこれを隠すが、他の真実を求めるメディアがこれを許さない。15日にはまた週刊紙「カナール・アンシュネ」が暴露記事を店頭に並べるだろう。14日午後にはそれがわかるはずだ。フィヨンの道徳倫理の全くない不名誉な行為は、裁判所の遅れた判断を期待している。フィヨンの見つからなければ悪い事をやっても良いという事は許されない事だ。フランス国民の恥である。フィヨン元首相を支持するフランス国民が18,5%しかいなくなっているというのは、、サルコジが党首の時に変名した「共和党」(LR)(前の国民運動連合UMP)支持者の中核の中の中核しかいなくなったということだ。
こういう中での絶対的支持者の投票意思の強さを探るとして、仏前経済相エマニュエル・マクロン氏に投票するというのは36%と前回の2月7日の49%よりも落ちているとパリマッチ誌は言っている。その投票者の絶対的な決意の強さを数字にして表しているので、この観点で並べているので一応、引用する。しかし、ここで注意しなければならないのは、投票者の意思がいくら強くとも弱くとも1票は1票であるということだ。

つまりそれは、フランソワ・バイルのモデム(民主運動党)議長が42%で、社会党のブノワ・アモン候補が58%、左派党共同議長のジャン・リュック・メランション候補は62%、「共和党」(LR)のフランソワ・フィヨン候補70%、マリーヌ・ル・ペン国民戦線(FN)候補が81%となっているのだという。

以上の数字は、繰り返すが世論調査の人気結果の数字ではないので見間違えないことだ。

マリーヌ・ル・ペンに投票する予定の人は第一次投票では26%で次がマクロンで、フィヨンは落選し第二次決選投票には残れないことになっている。最近の傾向では左派党のメランション支持者が2月に入ってからだけでも2,5%も伸びていて11,5%を記録した。社会党のアモンは14,5%で―0,5%落ちている。

しかしながら世論調査会社の結果が当たらないと言われながらも、サルコジ前大統領などが個人的な関心で国費を使って多数の世論調査を行ったことが今も問題になっている事件だが、この当たらない調査をすることは、発表された数字の裏に別の数字が隠されているということもあり得るのかも知れない。
【参考記事】
http://www.parismatch.com/Actu/Politique/Sondage-presidentielle-Macron-la-fin-de-la-magie-1187720
http://www.atlasinfo.fr/Presidentielle-2017-le-candidat-Fillon-elimine-avec-175-au-premier-tour-Sondage-Ifop_a79365.html



【参考記事】
http://www.parismatch.com/Actu/Politique/Sondage-presidentielle-Macron-la-fin-de-la-magie-1187720
http://www.atlasinfo.fr/Presidentielle-2017-le-candidat-Fillon-elimine-avec-175-au-premier-tour-Sondage-Ifop_a79365.html