調査はフランス人の成人1001人を対象に2月8日と9日にインターネットを使ってサンプル調査したもの。
オランド大統領が人気が出てきたのには、彼の判りにくい人道主義が、パリ近郊のオルネー・シュール・ボワの町で起こった4人の警察による暴行と強姦で、入院している黒人青年テオ君を秘かに見舞いに行ったことなどが明らかになったことなどで、やっと理解され始めてきたということであろうか。大統領の公約であった失業曲線を下降させることも、その任期の終わりを迎える中でやっと実現されつつあってその真摯で平凡な前向きな性格が一部の人々には気持良く評価されている。
バイル氏は、フィヨンとその妻子の事件で党内外の批判に晒されて、もはやフランス国民の信頼を「共和党」(LR)は得られないと考えている。ジュッペ氏の出馬を促したがその期待に未だにジュペ氏は同意しないどころか以前として出馬を拒否する立場を変えようとしない。ここに及んでバイル氏は大統領選挙候補への出馬を考え始めたと見られている。
フランスの世界的に有名な経済学者トマ・ピケティー氏が社会党(PS)のブノワ・アモン候補を支持したが、最近のテレビ出演では、マクロンが2013年にオランドを支持して前経済相として仏財政の悪化を招く原因を作った人であったと批判した。マクロンには経済立て直しの能力がないのだとピケティー氏は発言している。
フィヨン氏の妻や子供の架空雇用により、公金横領罪や権力関与罪などを裁判所が裁くのは仏大統領選挙の後だと見られている為に、フィヨン自身は起訴は免れ得ると見ている。しかしフランス国民の彼への批判は高まるばかりであり、このフランスの政治家の庶民感覚を忘れた異常な状態が、人間的な倫理の問題だとして問われているのである。
【参考記事】
http://www.leparisien.fr/flash-actualite-politique/chute-libre-pour-fillon-macron-en-recul-hamon-s-envole-sondage-14-02-2017-6679362.php
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