2017年9月25日月曜日

パリ反労働法デモ メランション「街路デモの先に議会の勝利」と宣言 仏政府はナチス扱いに抗議

先週の土曜日23日に、フランスで企業家有利の労働法に反対の街頭デモ行進があり、パリの共和国広場では15万人が集会した。これは「フランス不服従党」の党首ジャン・リュック・メランション( Mélenchon)の呼びかけで開催されたもの。仲がこじれていたとされる「共和党」(LC)のピエール・ローラン総書記長や今回の社会党(PS)大統領選挙候補であったブノワ・アモン、極左のフィト-もこれに顔をみせた。リベラション紙のジョッフラン編集長など左派メディアも、マクロンに対決することのできる大きな集会となったとその大成功を評価している。

ここでマクロンなど政府筋からは、「街路でなく議会での民主主義を尊重せよ」との批判がメランションに浴びせかけられている。が、メランションは「フランス革命でも反ナチス運動でも街路から始まった」のであって、「街路のデモの先には議会の勝利が繋がっている」と集会で演説して、マクロンの「動く共和国党」の批判をメランションが切り崩した。

それに対して24日には、政府マクロンの「動く共和国党」の大物がテレビでコメント反論した。曰く、「メランションは我々をナチス扱いしているのだ」と激怒して発言している。メランションは「政府をナチスに譬えた覚えはない」と反論し、今フランスで、このナチス扱いが話題になっている。