2011年4月4日月曜日

連合軍の空爆で リビア蜂起側に医学生など死者13人 NATOが「任務」確認中

4月1日連合国軍の飛行機がリビアのブレガで5,6台の車を空爆するという事件があった。その中には救急車もあり犠牲者13人がでた。9人の蜂起者と4人(内3人の負傷者の救援にあたっていた医学生)が死亡。負傷者は7人いた。3月19日の連合国側の軍事介入以来はじめて連合国軍の空爆による市民の犠牲者がでたことになった。ドイツやロシア・中国の危惧していた市民空爆の犠牲者がでてしまった。

ブリュクセルの北大西洋条約軍事機構(NATO)の責任者はこの時点でNATO側の飛行機が任務にあったかどうか調査しているとフランス通信(AFP)に話している。NATOが連合軍の指揮権を3月31日から執っていた。

サルコジ仏大統領と哲学者のベルナール・アンリ・レヴィの二人によって草案され開始されたリビア戦争だが、英仏が連合国を説得工作して欧米を巻き込む戦争になっていて、この動きの拡大化と市民への犠牲を心配し反対する国も多くなっていた。やっとNATOの介入でリビア市民への人権が保護されるようになると期待されていた矢先の事件であった。

事件のあったのはトリポリから80キロ、リビア東部のベンガジ南部240キロのリビア第3の町ブレガ(Brega)で数日来カダフィ軍と蜂起側「反リビア政府臨時国家審議会」との戦闘の激しい舞台となっていた。4月1日からは連合軍による空爆支援で蜂起側が優勢になっていたという。このブレガの町の東部10キロほどの地点で空爆を受けたという。