4月15日、コートジボワールの首都アビジャンで、フランス特殊部隊(Licorneリコルヌ)の支援でワタラ軍によってバグボ前大統領らが逮捕された。身柄を心配するバグボ氏の弁護士団が国際赤十字社(CICR)にジュネーブ協定に準拠して人道的な取り扱いを保証してくれるように求めた。
特に戦争捕虜の取り扱いでは国際赤十字社によって総ての捕囚者のキャンプが訪問されることが1949年のジュネーブ協定により取り決めが明記されている。
バグボ氏のフランスの相談役であるトーサン・アラン弁護士はワタラの本拠地である北部のコルホーゴ(Korhogo)へ連れ去られたバクボ氏の「生存の証拠」を要求している。
同弁護士によると11日に逮捕された後にバグボ氏とその夫人シモンヌさんら取り巻きは蜂起軍によって不法拘禁されているとしている。
複数の証言や情報からわかることは、バグボ氏の逮捕は激しい暴力を伴ったものであったことが明白でこれはジュネーブ協定に違反しているといっている。
バグボ氏の弁護士団では、バグボ前大統領の逮捕は法的根拠を欠いているために国連の潘基文事務総長に回答を求めている。これに関してはフランス軍はバグボ逮捕の直接関知を否定している。しかしワタラ軍を援護し逮捕を現場で支援したことは否定してない。
バグボ氏の邸宅と在コートジボワール仏大使館とは地下道で連結されてあった。これが近年にセメントで封鎖されていたのをフランス特殊部隊(リコルヌ)がダイナマイトで破壊して地下からバグボ氏の邸宅に侵入したところを、玄関側からワタラ軍が押し入ったとアラン弁護士は記者会見で発言している。
(参考記事)
Les avocats de Gbagbo demandent l'intervention de la Croix-Rouge | La Provence