2011年5月2日月曜日

仏サッカー界の「黒人・アラブ人」「定員数割り当て」論議に チュラン元選手が本当の「スキャンダル」を指摘 

フランス・サッカー選手(バック)でフランスチームの選抜記録142回をもつリリアン・チュラン(Lilian Thuran)氏は人種差別問題に現在は取り組んでいる。同氏によると仏インターネット新聞メディアパー(Mdiapart)の暴露した問題は「本当のスキャンダルな問題を扱っている」としている。またフランス代表選手の選考者であるローラン・ブラン監督によって持ちだされた(黒人・アラブ選手の)二重国籍の論議というのは「真実の問題」ではないと発言している。ローラン・ブランの発言はにせの問題提出で真実の人種差別問題を隠すことになると民報テレビTF1で5月1日朝に発言した。

「私は最初は少し不安を感じた。これは嘘だろうと自問して、あちこちフランスサッカー協会連盟(FFF)副会長のノエル・ル・グラエ(Noël Le graët)やフランス技術指導部(DTN)の関係者などに電話をした」といている。チュラン氏は「我々はまだ証拠はない。しかし、もっか明解なことは我々はスキャンダルの最中にあるということである」と話している。

黒人や北アフリカの選手の二重国籍に関してはローラン・ブラン監督とDTN部長のフランソワ・ブラッカー氏が考えている「問題」は、チュラン氏によると「本当の問題ではなくて誤ったものだ」と見ている。理由は「最良の選手たちはフランスに残っているからで、カリム・ベンゼマ、サミル・ナスリ、ヤン・ミヴィラなどがそうだ」という。インターネット新聞メディアパー(Mdiapart)の暴露した問題とローラン・ブランが指摘する二重国籍の問題は同じではないということだ。

「もし誤った分析で始めれば、最終結果は決まって悪いものになる。いつになったらばこの皮膚の色で見る先入観から抜け出ることができるのか?」続けて、「何時になったら黒人なので早く走る?黒人なので(白人よりも)頭がよくない?とかいうことを止めるようになるのであろうか?」とチュラン氏は、調査を主体にした仏インターネット新聞メディアパーがその暴露記事の中で明かしたブラン監督などの発言を自分の話に重ねながら引用し自問してみせた。

メディアパー(Mdiapart)によると、ローラン・ブラン監督は多くのフランス技術指導部(DTN)員を前にして2010年末の会合で「こんなに大きくて頑丈で強力なのはいるのか?それは黒人がそうなんだ。それが今の状況である。神は、時術養成センターとサッカー・クラブがそうであり、そこに沢山いることを知っている」と語ったと証言者の話を提出している。また同様に、現在の世界チャンピオンであるスペインの例をあげて話すブラン監督の言葉を引用して「スペイン人は我々は問題ない。それは黒人がサッカーにいないからだ」と語ったという。

DTN部長のフランソワ・ブラッカー氏は、そのメディアパー新聞の中では、フランスサッカー連盟下部組織の技術養成所で二重国籍者数の制限を強く説いていた。同氏は5月30日にそのDTNの任席の停止措置がなされた。

ローラン・ブラン監督は、メディアパーの中で書かれた2010年11月8日の会合の話しのなかでは、何人かの主張に「好意的」で、「許可できる」といっていた。その話しは4月30日のブラン監督の「もし感受性に抵触したならば、謝罪する」との別の宣言で論議はさらに沸騰しそうだ。