エジプトのムハンマド・ホスニ・ムバラク前大統領とその子息アラとガマル両氏は、2011年1月25日からのエジプト市民の蜂起に対してムバラクが辞任する2月11日までの18日間に846人を殺害した謀殺計画行為の責任者として、また権力の私物化で私財を増やした汚職行為で、ムバラク親子と逃走した実業家のフッセン・サレムら4人を刑事裁判所で裁くとアブデル・メギッド(Abdel Meguid)検事総長は5月24日発表した。アムネスティ・
インターナショナルはムバラク裁判の進行を評価しながらも、エジプトでのマニフェスタション弾圧には人権侵害や拷問などの責任者も裁かれるべきだと宣言している。
インターナショナルはムバラク裁判の進行を評価しながらも、エジプトでのマニフェスタション弾圧には人権侵害や拷問などの責任者も裁かれるべきだと宣言している。
今回の検事総長の決定は、金曜日の祈祷の日に大集会を開催しエジプトの人々が待ち焦がれていた旧体制のシンボルを裁くムバラクの裁判を要求する前に、出されている。ムバラクはエジプト人に謝罪して特赦を引き出そうとしているようだ、それが民衆から大きな怒りをかっているとフランス通信(AFP)は伝えている。
ムバラク退去の後は軍がエジプトを統制している。軍隊はムバラクの大赦をしようとする意思を拒否している。軍隊は先週にムバラクを裁判所へ差し出すことに躊躇していたのではとの軍隊からの情報もあったという。
ムバラクは健康悪化のために4月13日からはシナイ半島のシャルムエルシェイクの紅海を望むホテルで仮拘留の状態になっていて健康の回復をまって移送が考えられている。しかし5月21日時点では精神的な治療が必要だと主治医が指摘している。子息2人はカイロ市内おトオラの刑務所に拘置されている。(11/05/28-9:43)
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