ジャーナリストが現場に誰もいない。シリアのバッシャール・アサド大統領は外国人ジャーナリストを締め出している。政府弾圧の証言としてインターネットやビデオを使ったビデオが検閲の強まる中でシリア国外に報道されているのはシリアの民衆が、「アラブ諸国の春」革命の先陣をきったチュニジアやエジプトからインターネット封鎖網を潜り抜ける技を学んでいるからだ。シリアの民衆が今は記者となり映像を送っている。
フランス国営放送・テレビA2のプジャダス氏はいいわけのようにシリアの情報監視の厳しさを話した。が、それで報道されない理由としたらしい。
アサド体制と戦う新しい形態の武器がインターネットでありスマートフォンであるという。彼等は切り札として、アサド政府が暴力体制であることを提示することで国際社会の憤慨を引き出して闘う戦術を展開しているという。そのために毎日新しいビデオを流しているという。
今回の掲載されたビデオは6月13日の抗議デモで、警察に殺害された者たちの葬儀の模様だと言う。
映像はユーチューブ(YouTube)には簡単に乗せることができる。しかしアサド体制がネット網を封鎖しているために、国内の民衆自身が見ることはほとんど不可能なのだという。それはチュニジアやエジプトが革命の最中よりもひどいものだといっている。
(参考記事)