6月14日、ジョゼ・ボべ欧州議員・農民運動家を支援してセゴレーヌ・ロワイヤル大統領選挙社会党(PS)予選候補がポワチエ軽罪裁判所に応援に駆けつけた。ボベ氏らがロワイヤルさんを証人として招待していたからだが、ロワイヤルさんは社会党政権下の1990年代には環境相も務めていて自主刈り取り運動のボベさんの思想を評価して遺伝子変換農作物(OGM)でない農業の重要性を訴えていた。2008年8月15日にヴィエーンヌ県のポワチエ付近の2地区(Civaux と Valdivienne)でモンサント社の遺伝子組み換えトウモロコシOGM MON810の植わっている畑でボベ氏ら100人ほどが自主刈り取りを行ったことに対する裁判でボベ氏らは3年の禁固と15万ユーロ(約1800万円)の罰金の可能性がある。
しかしフランスは、欧州で唯一許可されていたOGM MON810のトウモロコシ栽培は、自主刈り取り事件のあった数ヶ月前に法律で禁止されていた。
ボベ氏らによると、この刈り取り事件があったときには、バイテク企業モンサント社のトウモロコシの商業化が完全に停止されているのを知っていたはずだと発言した。さらに続けて、ボベ氏は現在は刈り取り作業を遂行した我々が裁判の被告なのではなくて、モンサント社が裁判にかけられる番なのだと話した。
モンサント社は実験のための栽培なら許されるのだとして、そこに自主刈り入れがなされたと被害を主張している。
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