15日夜のフランス・テレビ国営放送A2によると、13日夜から14日朝にかけてイタリア中部地中海側のジリオ島付近で45度傾いて転覆しているイタリアの客船コスタ・コンコルディアの船長は乗客が避難する前に上陸していた。このことで職務上過失の疑いで逮捕されたことを伝えた。船は岩に船腹をえぐられて大きな傷口を開いて、その中に割れた岩石がテレビでは映された。明らかに沿岸監視官が当初は否定していた座礁説は、正しかったことがわかった。船は150メートルしか沿岸から離れてなく乗客は自力で泳いで帰宅したものも多く、4229人の乗客の正確な犠牲者数はまだ分ってない。
昼のテレビでは、帰宅したフランス人被害者の証言では、事故があった時に、乗員の先導や案内が無かった。ある婦人は金も拠出されなかったと不平が伝えられている。また事故で乗客たちは先を争って逃げようとし、子供や女性を押しのけて階段を上がったなどと証言されている。突然の死の恐怖に遭遇し、その恐ろしさに精神的なショックを受けたと話している。
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