2012年2月11日土曜日

イラン大統領、近日中に「大規模な原発基地計画」を明かすと欧米社会に宣言

11日、イランは近日中に大規模な原発基地計画を明かすことをマハムード・アハマディネジャド大統領が1979年のイスラム主義革命の第33回記念を記した講演の中で明かした。どんな制裁処置のなかでも中止しないことを欧米社会に対し、唯一すべきことは新たな交渉を再開すべきであって、イランの権利を認めることであると宣言している。ルモンド紙fr.が伝えた。

欧米社会のイラン経済封鎖や武力による制裁処置が失敗してきたのはいうまでもない。ここに至ってイランのマハムード・アハマディネジャド大統領の発言は重みをもってきたが、これを欧米はどのように捉えるのかが大事なところだ。これまでのようにイスラム主義や北朝鮮に対する警戒と不信という先入観を一度捨てて原発基地計画問題を世界は考えなければならない。日本のような平和な国が原発基地の軍事利用を志向したわけではないが、結果的には福島原発事故が勃発して広島や長崎に米国によって投下された原水爆以上の放射能の汚染と被爆事故が起きてしまったからである。

原発基地の正体はそれがたとえ平和利用であっても軍事利用であっても危険なのであり、フランスであろうとアメリカであろうとイランでも日本でも同じ危険性があるのことをしるべきだろう。

それを考慮しないで、イスラムだから危険で民主主義の国だから安全だという原発基地運営の論理は成立しなくなっていることを福島原発事故から我々が学ばなくてはならないことなのである。