2013年9月24日火曜日

ボルドー高裁予審判事局は起訴取り消し要求を却下 サルコジ出廷の可能性も

 ボルドーの高等裁判所予審判事局は9月24日、サルコジ前大統領側によるベッタンクール婦人の精神薄弱に漬け込んだ2007年の大統領選挙運動資を目的とした政治献金要求は無かったとする主張を退けた。これによってベッタンクール事件でのサルコジ前大統領の立場は以前と同じ起訴下に置かれ続ける。ルモンド紙frやパリジャン紙fr.が報道。

 この事件はボルドー裁判所の予審判事のジャン・ミッシェル・ジャyンティ氏が調べているもので、フランスの億万長者のベッタンクール婦人が高齢でありその精神的薄弱に漬け込んでサルコジ前大統領らが政治献金を要求していたといするベッタンクール事件で、サルコジ氏ら被告人はこの事件は無かったとする主張を続けていた。

 ベッタンクール婦人を精神鑑定した医師4人の中にジャyンティ判事の友人がいたとして、そこからジャyンティ判事の判断に誤りがあったとサルコジ氏らは主張していた。

 それが今回の高等裁判所高等裁判所予審判事局の決定により、サルコジ氏の裁判所出廷を可能にする判断となった。予審判事局は医師の鑑定が継続的に行なわれたもので信用できるものだとする判断を下したためである。

 サルコジ側にとって裁判所出廷という最悪の状況にが実現することにもなってきた。24日昼のフランス国営放送テレビA2も報道しているがメディアはサルコジ氏がこれで有利になったような印象を与える報道視覚がいまだに続いているようだ。


【参考記事】Bettencourt : l'expertise validée, Sarkozy reste mis en examen