フランスの中西部ラ・ロシェル市にある共学のフェネロン・ノートルダム私立高校(生徒1200人)で遺伝子(DNA)鑑定がその当時に校内にいた527人の男性(生徒475人、教師31人、外部者21人)を対象に実施されることになった。このような大規模な検査はフランスでは始めて。2013年9月30日に同校のトイレで強姦された女生徒(16歳)の犯人を探すためだ。生徒たちは毎日顔を合わせている仲間の中に強姦者がいたのかそれとも外部の者であったのかと不安がっている。
DNA検査は14日朝から閉校された同校で開始された。これを拒否した者は容疑者と見なされるため男生徒の全員が出席した。欠席すれば嫌疑が掛けられ逮捕されるという圧力があったのは事実。ある父兄は事件の6ヵ月後になってこのような騒ぎになったことを不思議がっている。犯人が外部者で無い場合には生徒か教師の可能性となる。その場合に犯人は集団の力から自殺する可能性もあるだろう。
検査は綿棒で口蓋の唾液からDNAを採取するもので、結果は数週間後になる。その後で検査結果は総て破棄されることになっていて警察に保存されることはないという。