2014年5月27日火曜日

仏国営放送テレビ・グループ前総局長カロリスに ビグマリオンから「賄賂」受け取りが暴露 


フランス国営テレビグループ前総局長パトリック・ド・カロリス(Patrick de Carolis)は、サルコジの大統領選挙運動の公演設営舞台設備などを担当していたビグマリオン(Bygmalion)社を優遇していたことでルノー・ヴァン・リュインベック判事が調べていた。ド・カロリスは公共団体役員は賄賂やコミッションの受け取りは違法であるが、2011年に47800ユーロ(約717万円)、2012年には71700ユーロ(約1075万円)という具合に仏国営テレビとの契約費の10パーセントをビグマリオン社から同氏の経営するコンサルタント会社を介して受け取っていた。ル・ポワン誌が暴露した。
ビグマリオン社というのはバスチアン・ミロ(Bastien Millot)が2008年に創設した会社で、ミロはそれ以前は仏国営テレビグループでの戦略委員長を努めていた。カロリス氏はそのミロ氏の後釜に座ったわけで、ミロの創設したビグマリオン社に公示なしで優先的に仕事を送っていた。その見返りにコミッションを受けていたというものだ。2007年にサルコジが仏大統領になってフランスの国営メディアが政府寄りになっていたが、これとの関与も今後明らかになることが期待される。

【参考記事】

2014年4月23日
仏国営テレビグループの前総局長パトリック・ド・カロリス(Patrick de Carolis)氏と前事務総長カミーユ・パスカル(Camille Pascal)氏がビグマリオン(Bygmalion)社など数多くの会社との契約で恩恵を施していた疑惑で取り調べがなされている ...
2014年5月15日
一方、ミィロ氏は国営フランス・テレビ総局長で、その前任者のパトリック・ド・カロリス前総局長がビグマリオン社を優遇していた容疑で調べを受けていた。 リベラション紙では、例えばサルコジ氏が大統領選挙で敗北した3週間後に行なわれたと ...
2013年11月11日
フランステレビ局のパトリック・ド・カロリス現総局長など多くの人々を前にして演説したサルコジ大統領自身の2008年1月8日の演説が、7月5日夜のフランス国営放送・テレビA2で流れた。 それは、「執行部による初のフランステレビ総局長の ...