2015年11月15日日曜日

何故テロが増えるのか?何故人間を殺してはいけないのか?を説明する宗教・思想が無いため

日本の自衛隊もそうですが、空爆やテロは人を殺害する。ごく当たり前の事です。テロも空爆も自衛隊も人を殺すことを認めているわけです。そこに人権軽視の思想があるのです。絶対に人を殺さないという思想が世界にないから、方法はいろいろあるが人を殺害してしまう。空爆は地上戦になると占領の問題が出てくるのでしないとオランド仏大統領はいっていたと思います。今のフランスは慎重でサルコジのような見境のないリビア空爆のような事はやっていない。現地調査を十分にやってから、テロを殺害する爆弾を落としている。イスラム主義国家組織(EI)からのテロが増えるのにはもっと別な問題が基本にあるのだと思います。(パリ=飛田正夫2015/11/15 14:19日本標準時 )


宗教による直接的な反感というのは10%ぐらいだそうで、テロリストの多くはヨーロッパの民主主義とか男女平等とかの近代的な民主的価値に反対するEIの、独裁的な、その意味ではカダフィやシリアの独裁者アサド大統領、北朝鮮やロシアのプーチン大統領にまたナチス・ヒットラーに通じる世界観の対立なのだというのがケッペル氏というアラブ研究家が昨夜テレビで話していたことです。チュニジアのバルドー美術館のテロもアラブ世界の民主化の先陣を切ったために狙われたということも聞きます。私自身はこの問題は先ほども書きましたが、何故人間を殺害してはいけないのかという思想が世界に、つまりキリスト教にもイスラム教にもユダヤ教にも神道や一般仏教にも説き明かされていないからだと見ているのです。・・・・・・                                         宗教が世俗化し権力化する中で自らの正義や清純な思想を失って形骸化してきたし、もともと力のないつまり救済力の無い宗教もある。現代の世界の抱える不幸を救える宗教は殆どないのはそれは、人間が何故人をころしてはいけないのか、逆に言えば尊厳されなければならないのかを説いていないからです。キリスト教もイスラム教も権威や権力で疑問を黙らせ押しつぶす信仰はあってもそれを説明できないのです。・・・・・・                            正しく良いものは常に弱く小さくて権力と無縁ですから、まさに握り潰されることは必定です。それだから、この世の権力の世界を世雄といい、正義の法の世界を仏法といったのだと思います。そしてこの二つの関係こそが「立正安国論」で日蓮大聖人が立論されたのです。社会や国家の基礎に宗教がありこれが体で国家は影であるということです。ところが池田大作や「創価学」はこの両者の関係を逆にして逆立ちさせたから、今のような日本になったわけです。そこに「創価学会・公明党」が関係したのは不思議ではないのです。つまり池田は世界の平和が実現しない限り宗教の正邪などをあれこれ論議している暇はない、戦争が起きてしまえば寺院も本尊も焼けてしまって信仰はできなくなると脅し、創価学会の世界平和論を進めたのです。それで逆になっていますから結果的に、平和を求めて戦争が始めることになるわけです。その辺が「立正安国論」の法然読みと創価学会が言われる宗教や思想の正邪に迷い濁った基本的な誤りなのです。