2016年4月23日土曜日

シェークスピア死後400年記念で生死を考える

(パリ=飛田正夫2016/04/23 19:59日本標準時)「生きるべきかそれとも死ぬべきか、それが問題だ」はやはり、生きる人の問う言葉である。死んだ人には問えないのだ。人の生死にわたる生命を貫く問いにはなっていないのである。それは死というものを問うて初めて生があるのであり死を見つめ問わない者には生はないのである。永遠の生とはそういう中にしか見いだせない。生死の一大事は別々に存在するものではなく、生の中に死があり死の中に生が見いだせるということだろう。二者択一の選択にはないのである。