2017年6月15日木曜日

フランスでバカロレアの哲学試験 「幸せを見つけるには、それを探さなければならないのか?」などのテーマに4時間

(パリ=飛田正夫 日本時間;‎15/‎06/‎2017‎‎-20:49)15日のフランスの大学入学資格試験バカロレアの哲学の試験が行われ45594人の高校生が受験した。テーマは「認識するには観察で十分か?」「正しければ自分は何でもする権利があるのか?」「幸せを見つけるには、それを探さなければならないのか?」といった筆記試験でこの後には4時間に渡る口頭試験もある。国営ラジオ・フランス・アンフォが昼にこれを報道した。試験のテーマは厳重に保護されていたにもかかわらずテクノロジー選択者の試験問題が漏洩したことが教育相から昨日報道されている。15日の試験当日には問題が公開された後にも、1時間ほど試験会場への参加が許された所もあったことが指摘されている。

【参考記事】
http://france3-regions.francetvinfo.fr/hauts-de-france/bac-philo-2017-voici-sujets-lesquels-lyceens-ont-planche-1276619.html
ラジオ報道では哲学者が招待されていて、この方は自分のブログhttp://blog.letudiant.fr/gilles-vervisch/の中でも日常生活の哲学的問題を扱っているが、ラジオの司会者の「哲学は何の役に立つのか?」という質問に答えて4時間の試験のように答えるのでなく簡単に次のように話している。「哲学は省察すること考えること反芻して主観と客観を再度見直してみることだ」「今回の試験問題はまだ17歳ほどの学生がみんな好んだものであったかどうかはわからないと思う」「哲学は精神の偏見や決めつけを開くもので」「哲学は後で好きになってゆくだろう」などと語っている。フランスでバカロレアの哲学試験 「幸せを見つけるには、それを探さなければならないのか?」などのテーマに4時間

貴方なら試験に行った場合には、どのテーマを選ぶのだろうか?

「認識するには観察で十分か?」
「正しければ自分は何でもする権利があるのか?」
「幸せを見つけるには、それを探さなければならないのか?」
「理性は総ての精神に還元できるのか?」
「その権利を守ることは、その利益を擁護することか?」
「芸術作品は美しいことが必要なのか?」
「自分の文化を解放することは可能か?」
「理性の悪用というのはあるのか?」

【参考記事】
http://france3-regions.francetvinfo.fr/hauts-de-france/bac-philo-2017-voici-sujets-lesquels-lyceens-ont-planche-1276619.html