2011年2月24日木曜日

リビアの町が市民の手に陥落 カダフィは最後まで「殉死」の覚悟でトリポリの宮殿に篭城

23日18時45分にニューヨーク・タイムズ紙の記者が首都トリポリ近くのタジュラ(Tajura)が市民の手に落ちたと伝えている。トリポリのカダフィは宮殿で最後の篭城となったようだ。2月23日16時10分リビアの戦闘機がリビア東部に自爆墜落した。これは北部のベンガジ(Benghazi)を爆撃せよとのカダフィの指令を蹴ったものでパイロットは飛び降りた模様。

機種はロシア製らしい。人権普及国際連盟 (FIDH)によると少なくても640人が死亡しているという。ベンガジに批判しているフランス人の医者は2000人以上が死んでいると見ている。イタリアの外相によると1000人以上が死亡したといっている。

カダフィの宮殿があるトリポリ以外の町が陥落してほとんどの町が市民の手中になった。トリポリを残すのみとなっているという。

23日リビアからシャルル・ドゴール空港に帰国したフランス人の話しではカダフィの統制しているのはトリポリだけだと言っている。チュニジアの前例からヨーロッパへの難民が押し寄せるのを警戒しているという。サルコジ大統領と欧州ではカダフィへの制裁を要求した。しかしカダフィの大量虐殺に使用した武器の提供元を裁こうという指摘は無かったようだ。2月22日にはカダフィは防衛委員会を組織しカダフィを支持する青年たちと「殉死を好む」と発言している。