4月17日、イタリアとフランスとの間でチュニジアからのヨーロッパ移民問題で加熱化している。フランスはイタリア国境から10キロ手前の町バンチミルでマルセイユ行きの移民60人の乗る列車をフランス領内入りを拒絶した。フランスやイタリアの人権擁護団体300人ほどが17日の午後にマルセイユに向かう列車をストップさせたフランス政府を批判して国境の開放と総ての人間の移民権を要求して抗議している。
イタリアは今年1月からすでに2万人のチュニジアからの移民を抱えていて自国だけがヨーロッパへの移民を引き受けなければならないことは理解できないと不満を表明していた。チュニジア人1万人にヨーロッパ域内の友人や家族を訪問できるようにパスポートを発行した。このことで多くのチュニジア移民はフランスを目指しているという。
フランス側はこれに対し批判的な立場を採っていて、毎年の正式な移民受け入れさえも2万人から1万8千人に減らそうとクロード・ゲアン内務大臣(前大統領官邸書記総監)は提言している。
フランスは移民の十分な所持金の証明を要求して移民を受け入れない方針だ。イタリアのロベルト・マロニ内相は17日、フランスの態度は正しくなく理解のできないものだと発言した。
(参考記事)
Nouvelles tensions entre Paris et Rome sur les migrants - Le Point