5月16日シリアの南西部ダルアー(Deraa)から北西150キロのタル・カラック(Tall Kalakh)はシリア軍隊の最後の拠点であったが、この村で大量の虐殺された死体が横たわり負傷者が道に溢れていると目撃者からフランス通信(AFP)に知らせがあった。死体はトラックで運ばれ埋められた模様で、爆撃と銃団が飛び交い住民は動けない状態だといっている。政府側は直ちに現場周辺への立ち入りを禁止して住民が遺体を引き取るのを止めさせているという。ジャーナリストの自由な行動を禁止しているシリアでは確認が遅れていることが危惧されている。
ダルアーはシリアのバッシャール・アサド大統領への抗議運動の発火点になった町の一つである。NGO非政府組織によると3月15日から開催されたアサド大統領への抗議デモですでに700人が政府軍隊によって撃たれて死亡していてそのほとんどがダルアー周辺で殺害されているといっている。
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