2011年7月16日土曜日

パリ祭の軍隊行進を批判、北朝鮮や中国・ロシアの独裁者が行うもの、欧州エコロジー・緑の党のエバ・ジョリ大統領候補が批判

 7月14日のパリ祭はフランス革命の記念行事である。ミラージュやラファール戦闘機、リビアのカダフィ大佐の地上空爆に今回使用されているヘリコプターのタイガーも参加した。軍隊パレードは、凱旋門からシャンゼリゼ大通を東にくだって行くが、戦闘機は西部副都心のデェファンスから三色の煙を吐いて編隊飛行で飛んでくる。軍隊行進は海外県やポリテクニックの学生も参加して、最終的には、ルーブル宮殿の西手前に位置するコンコルド広場の壇上で迎えるサルコジ大統領の閲兵となる仕組みだ。これを2012年のヨーロッパエコロジー・緑の党(EELV)の大統領候補として12日に選ばれたばかりのエバ・ジョリ欧州議員(元判事)が批判して廃止を提案した。(JST 11/07/16/14:33)

軍隊の行進などをやらせているのは北朝鮮とかロシアや中国で独裁国のやることでフランスにはふさわしくない。もっと別の市民の高齢者や児童などがするような行列がその意義にかなうのではないかというのである。また彼女は訪問先のアビィニョンで発言し、自国の人民を殺害しているシリアの親子2代30年間にわたる独裁者アサド大統領やアリ・ボンゴ大統領をサルコジ大統領がパリ祭に招待してフランス軍の閲兵をさせていることを嘆いている。
 
これに対しフリヨン首相は彼女はフランスの文化と古い伝統を理解しないと批判した。サルコジ氏の行いが直接的に指摘されていると考えたようだ。

エバ・ジョリさんはスエーデンの母親を持ち50年ほどフランスには住んでいる。自分はフランス人であり私のアクセントがあるのは現代のフランスの証明であると移民を家系にもつ者がほとんどのフランスを擁護している。フィヨン氏の発言には外国人嫌いの差別の色が漂っていて極右翼のフロン・ナショナルからの人気を狙った発言であった。

エバ・ジョリさんはサルコジ大統領の関与したとされる、仏殺人テロのカラチ事件のコミッション疑惑でも厳しい指摘をしている 。ヨーロッパエコロジー・緑の党(EELV)の大統領候補にエバ・ジョリさんが選出されたのは対候補のテレビ司会者ニコラ・ウロ氏ではサルコジ寄りだとの見方が強いということがあった。エバ・ジョリさんはニコラはスタッフだから是非とも参加するように呼びかけているが、ニコラ氏は当選者発表会場には姿を見せなかった。


※ これまでの経過→ ヨーロッパエコロジー・緑の党(EELV)のエバ・ジョリ欧州議員が仏のカラチ裁判でサルコジ大統領を批判


Jul-19-2011

参考
http://www.rue89.com/2011/07/21/takieddine-les-revelations-qui-embarrassent-lelysee-215107