16日オスローでは、ノルウェー連続殺人テロ事件被告アンネシュ・ベリング・ブレイビク被告が裁判所に到着。法廷に立った
ブレイビク 被告は拳を上げて極右派の挨拶を演じてみせた。ノルウェーでの10週間にわたる裁判期間中には、逮捕の当初からいわれてきた「無感動」と「正当防衛」を援用しながらの弁護が行われると考えられる。しかし今回の裁判所で、同被告の作成した映像を見て初めて人間の感情を見せて涙を流した場面があったと左派系の週刊誌ヌーベル・オブセルバトワールfr.は書いている。後悔があれば浮かばれることもあるが、21年の禁固刑か一生涯を精神病院で送ることになりそうだ。
2011年7月22日のオスロー・ウトエヤ島の連続テロ殺人事件では警察の偽装をしたブレイビク青年に77人が無残に殺害された。その少し前にはオスロで8人が彼の仕掛けた爆弾で死亡している。多くは青年でウトエヤ島の夏季講習キャンプに集まっていたノルウェー労働党の未来の幹部たちであった。
ブレイビク被告の殺人行為は、ノルウェー政府の推進する多文化主義を止めさせようとする犯行であったっとみている。
ブレイビクによりサイトに掲載された自分の写真の服装などを見ると見掛けを気にするタイプで紳士的な装いをしている人だと見られている。
犯行の3日後に裁判所に現れたブレイビク被告は殺害犯行を認めたが、「イスラムとマルクス主義からノルウェーを擁護したかった」と説明して無罪を主張した。
同被告のサイトには十字軍の聖戦騎士がイスラムと戦っている姿を描いたものがあって、四隅が広がった形のパテ十字架が掲載されている。
同被告のサイトには十字軍の聖戦騎士がイスラムと戦っている姿を描いたものがあって、四隅が広がった形のパテ十字架が掲載されている。
7月13日の現場検証でウトエヤ島を訪れたがブレイビク被告は、どんな後悔の表情も示さなかったと検事はいっている。
その後、ノルウェー裁判所はブレイビク被告の完全隔離を1ヶ月間ほどはかったが、これがブレイビク被告から「残忍な拷問のやり方」だとして語られた。
数ヵ月後に、精神医学の専門家からはブレイビクの行動は、彼が偏狭性精神分裂症であって責任はないと宣言された。
2月6日、再度の裁判所出廷をしたブレイビクは、「国の裏切り者に対しての予防攻撃で」あったとして自己弁護し、即時釈放を要求している。
10ヶ月後になって、襲撃テロ事件の反証検査が別の精神医学の専門家によってなされ、ブレイビク被告の刑事責任が問われるとされた。
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