インターネット新聞メディア・パーの創立者エドウィー・プレネル会長は、サルコジ大統領のグルノーブル宣言を厳しく批判して、「我々の大統領は憲法違反者である。法律を尊厳しなけらばならない大統領が法律を違反している」と発表したと、17日のインターネット新聞『20ミニュト』は報道している。 7月30日、グルノーブルでサルコジ大統領はその政治的講演のなかで、外国人を親にもつ者が警察などの国権の体現者に対しある種の犯行を行った場合にはフランス国籍を剥奪するという宣言をした。これがその後の引き続くフランスでの多くの人目を引いた移民への排斥行為となったことを指摘している。この外国人を親に持つ者への国籍剥奪というのは、フランス国憲法の第一章の「出生、人種または宗教の差別なく、すべての市民は法律の前に平等が保証される」という同国憲法の主権をサルコジ大統領は犯していることになると指摘したわけだ。(本文の初出 公開日時: 2010年8月20日 @ 1:02 )
1976年にエドウィー・プレネル氏はジョセフ・クラスネィのペンネームで革命的共産主義戦線(LCR)の機関紙「Rouge」に初寄稿した。寄稿は1978年まで続いた。その頃に同氏は「戦線」を離れてジャーナリズムの世界に入った。1980年に教育の専門家としてルモンド社に入り、1994年に『ルモンド』の編集者のトップに抜擢されている。
2004年にルモンドの編集長を辞職した。2008年3月16日に新しい経営体制でもって、インターネット新聞メディア・パーを打ち上げた。現在のメディアパーは、特に ロレアル社長で大富豪のリリアン・ベッタンクールさんの脱税疑惑事件のスクープを扱い、それに関与したとされるサルコジ政権を震撼させている。
フランスの体制寄りの新聞やテレビ・メディアに新風を吹き込んでいる。プレネル氏の論舌には素晴らしいものがあるが、残念なのは最近のフランスではフランス人の好きな論争(デバ)の機会が極度に減っていることである。(本文の初出 公開日時: 2010年8月20日 @ 1:02 )
【 参考記事 】
(20ミニュト紙)