19日の午後にル・コルビュジェのサヴォア邸を訪ねた。天気はよくて秋の気配はとっくに始まっているイルドフランスの風景は素晴らしく、雲も風も木々の緑も美しい。私はふと印象派の画家の舞台となったシスレーやモネが描いたセーヌ川河畔のマルリーやアルジャントゥーユなどの絵を思い出していた。古い時代の梨やリンゴの品種を保存している梨やリンゴ園がポワシー周辺にはある。この辺はサンジェルマン・アン・レイの森の続きで松や樫や栗の木が多い。ル・コルビュジェのサヴォア邸の建築は印象派ではないが、建築の印象派なのではないかと思うところがあるのだ。(パリ=飛田正夫15年9月21日 1:37 )