2017年2月10日金曜日

ドイツのメルケル首相が移民・難民の国外追放を急いている

(パリ=飛田正夫 日本時間‎10/‎02/‎2017-11:43:48)ドイツのメルケル首相は9日夕刻に地方代表を前に話し移民・難民の追放強化を急いでいることを宣言した。ドイツは2015年には100万人以上の移民・難民を受け入れてきたがアフが二スタなどへ亡命者を送り返すのを早める法案が決ったとスイスのトリビューン・ド・ジュネーブ紙が報道した。メルケル首相はの支持母体であるキリスト教民主・社会同盟(CDU)内部からも、メルケルさんの気前のよい移民受け入れが批判されていた。メルケル首相は今後は我々の国に移民・難民を受け入れるのにはいくつかの条件を備えてなければならないと記者会見で話している。裁判所によって受け入れが破棄された者は即刻にドイツを出て行かなければならない。我が国が受け入れる者は緊急の保護を必要とする人々だけだと言っている。犯罪を犯したり身元を隠したりしているものは即刻に国外退去にするとも話した。

ドイツでは昨年暮れのクリスマス市場をトラックで襲撃したチュニジア人が敵視されていてマグレブ諸国が嫌われているという。一方アフガニスタン国内での戦乱が激化していることで地方議会の敵視が大きくなっていることにもメルケル政府は対峙させられていて、比較的安全ないくつかの地方での帰還を許可していくと言っている。メルケル首相の第4選を狙った政策変更であると見られるが、移民・難民を中心にしたドイツの政治ではないことは、もちろんドイツ人が問題なのだがキリスト教民主・社会同盟(CDU)の人権思想の軽さを感じるものだ。