(パリ=飛田正夫 日本時間;17/04/2017-22:09:26)大切なことがたくさん書かれているコメントを私のフェースブックで受け取りました。それで今回のトルコの大統領権力強大化の是非を決める国民投票のこともふくめ少し心が重かったのです。昔、トルコ人の知り合いがいて、国民の100%近くがイスラム教徒でイスラム政権が近代史のなかで初めて樹立されたころに教育を受けた青年です。誰が何を発現しても私はかまわないと思っているのですがこの青年は相手の言葉を遮ることをするのでした。論議の封じ込めをする為にそれが非常に嫌な感じに思えた理由だったのです。今は国の不幸と彼等の因果を思うとなんとなく納得がいくように思えるのです。やはりどんな思想を持つ国民がいるのかということが、フランスでも米国でも日本でも何処の国でもその国の運命を決めてしまうのでしょう。
フランスには大きな誤りがあってそれがフランス国民の思考を濁らせ不透明にさせています。それは共和国の政教分離(ライシテ)の精神のことです。これは大きな誤った使い方がされていると思います。
2017年4月17日月曜日
2014年1月31日金曜日
女性人権大臣のいるフランスを舞台に アングレーム国際漫画祭で日本軍の「韓国慰安婦」の絵が論議
フランスのアングレームで国際漫画(BD)祭りが開催されている。その中で第二次世界大戦中の日本の天皇制ファシズムの韓国占領時代に日本軍隊の性的満足のために強制動員され「性の奴隷」にされた20万人と推定される韓国の慰安婦女性を描いた韓国グループによる作品が展示室への廊下に飾られた。これが新たな日本と韓国との緊張を生んでいると現地紙の「シャラント・リーブルfr.」(1月27日)や左派系の週刊誌ヌーベル・オブセルバトワールfr.が報道している。フランスは人種差別や性差別など人権違反に反対する国で、女性人権大臣が任命されている。昨年末からホモ結婚法案反対デモ(manif pour tous)を押し切って性を平等にする方向でホモの結婚を憲法で承認する世界で14番目の国になった。反ユダヤ主義のシオニズム(アンチセミセィズム)との闘いも続いている。
女性人権大臣のナジャ・バロー・ベルカセンさんは売春婦をこれまでのサルコジ法とは異なり、市内で許す方向を取りながらも社会復帰ができるように法的救済と経済的援助を宣言している。10年前のサルコジ法によって都市の売春婦は郊外の森の中や人通りの少ない環状線周辺に追いやられて身の安全の保障のない所で働かなければならなくなっていた。このような虐げられた女性を救おうとしている。同大臣は、だからといって私は買春を奨励しているのではないのですと断っている。
韓国の慰安婦問題を過去のものとだけと見ずに現代の我々の時代から新たに認識し正視してゆくことは大事なことだ。フランスはその格好の舞台を提供しているとの見方もある。
「シャラント・リーブルfr.」はこのような外交的な衝突は予想にしていなかったといっている。同新聞社本社に1月27日朝に、12340人の殆ど日本語で書かれた韓国の展示に反対する署名の文書が特別小包で届いた。
同紙によると「慰安婦は否定できないものだ。しかし20万は彼女たちはいなかった。皇軍に強制さえたものではない!」「それは嘘でしかなく、根拠のない話である」と平和と正義のための女性行動の協会「なでしこアクション」の山本代表は抗議しているという。また活動家の意見では「韓国政府はアングレーム祭りを政治と外交の戦場として利用している」と書き、さらに日本に対する「陰謀」だとしている。
韓国の「枯れない華」と韓国政府によって題された展示では、世界からのアングレーム祭りへの参加者に韓国の立場から、この女性達が受けた取り返しのつかない慰安婦問題に関心と理解を持ってもらうことを意図していたという。今年は韓国の展示会場としては市内のサン・マルシャル広場が提案されていたが、日本の非政府団体などがこれに反対していた。
ヌーベル・オブセルバトワールfr.によると韓国のこのテーマは数ヶ月前から知られていたという。日本が騒ぎだしたのは1月29日になってからだという。
オブセルバトワールfr.はさらに日本の事情を話し、1月26日にはNHKの局長が「戦争のあったすべての国では軍隊買春宿の存在はよくあったことだ」「我々はフランスやドイツにそれが無かったかといえるだろうか?ヨーロッパの何処にもあった」と公式宣言したことが今回の事件の裏にコンテクストとしてあると指摘している。しかし直後に「この発言は私的な意見であると同局長は訂正している」という。またその後に公共テレビの責任者が詫びを出したが、この責任者の詫びは不幸にもその時に、今もなお55人生存する韓国人慰安婦の一人が亡くなった知らせがあったという。
アングレームの展示事件があった後に日本の外務大臣は、日本は1993年に公式に犠牲者の受けている苦しみに対し謝罪を提出した。「一方、第二次世界大戦に関する財産や法的要請の賠償は、慰安婦問題をも含めて日本と韓国との間で1965年に調印された合意で完全に最終的に解決していると強調した。さらに日本政府は旧慰安婦の人たちの社会保護と医療手当計画とのための「アジア女性基金」に11220億円を拠出していて、当時の首相が深く謝罪したと、外務大臣がコミュニケを出したとオブセルバトワールfr.は報道している。
昨年2013年12月26日には安倍晋三首相は靖国神社に参拝した。そこは250万人の軍人の死を奉る所で、とくに14人の戦争犯罪者の墓もある。国連で中国の代表は日本が今も戦争犯罪者を英雄のように考えていると嘆いた。それにたいし韓国の代表は、2007年において米国議会と欧州議会とは日本に対し「性的奴隷」のような現在も続いている犠牲者の苦しみに法的かつ歴史的な賠償責任を承認し要求する決議を採決していることを再度掲げて見せた。
昨年春には、大阪市長が日本の占領した国でそのような女性の雇用は必要だったと形容しているという。2012年に安倍首相は買春を強制された女性の確実な証拠はないと宣言していることなどをオブセルバトワールfr.は上げ、日本の高官の与える印象には日本が本当に過去の行動に後悔の念をもっているのかと疑問が残ると書いている。
韓国のグループの偏向した作品が展示されたとして、これにより日本との関係がより複雑化することを危惧し、韓国がどうして今になってこの問題を持ち出すのか理解がいかないという意見もある。
【参考記事】
http://tempsreel.nouvelobs.com/societe/20140130.OBS4493/angouleme-l-expo-qui-fache-le-japon.html
Angoulême : l'expo qui fâche le Japon
Publié le 30-01-2014 à 20h52
http://www.charentelibre.fr/2014/01/27/festival-bd-une-petition-avec-12340-signatures-a-cl,1877107.php
Festival BD: une pétition avec 12340 signatures à CL!
Le 27 janvier à 09h54 par charentelibre.fr
2014年1月27日月曜日
色川大吉「歴史家の嘘と夢」を読む 天皇制をファシズムへと一人歩きさせないために
| 色川大吉「歴史家の嘘と夢」(朝日選書 8 1974年) |
色川大吉「歴史家の嘘と夢」(朝日選書 8 1974年)はそんなに新しい本ではないがここで書かれた色川氏の構想や考えは、今もそんなに変わってないのではないかと想像する。最近の著書を読んでないのでわからないが、この本で取り扱った問題があまりにも大きく難しいのでそう簡単には仕事がかたづいているとは思えないからだ。その難問とは日本の共同体の特異性だ。そこに天皇制が人心糾合の機関としてしかも大衆の心を今もなお支配し続けているという問題。そしれこれを切り返す手立てを一刻も早く見出してゆかなければ再度、日本がファシズムの荒らしに見舞われるという可能性を警鐘した。
その忍び寄る再度の日本軍国主義の裏に大資本や官僚主義のシステムが誤れる情報で操作し民権運動のベクトル自体に自誤撞着を突きつけて、反批判と内部崩壊を画策してくるという。個人ということを意識させず共同体に吸収してしまう仕掛けの天皇制、もしくは天皇制に代わる新たな支配思想をつくり直してくるという。この認識は、民衆基盤からの共同体研究という色川氏の反権力の視覚である。その後、私は日本を離れた。同氏の思想の遍歴は現在どういうところにあるのかはわからない。
少し長くなるが重要な箇所と思えるので本書(180-181頁)から引用して以下に論じたい。
「一つの国や社会がその対立や不和を統一してゆくことは容易でない。そこでそれぞれの時代の支配層は、その社会に、あたかも身分のちがいや階級対立をこえた共通の利害があるかのような観念や幻想をふりまかなければならない。また、国家こそが、その社会全体、全住民の利害の公平な調整者、正義の遂行者であるかのようなポーズをとりつづけなければならない。そうしなければ、社会の全メンバーの納得はえられないし、忠誠心もひきだしえない。支配層は国民全体の自発性をひきだすことに失敗し、国民から孤立するであろう。
つまり、そうした共同の「嘘」を信じあう共同幻想こそが支配を可能にする本質であり、それは常に特定の支配思想で色あげされた「国家幻想」によって保たれてきたことを歴史は教えている」(…)
「明治維新によって徳川幕藩体制が倒されると、その社会の支配思想もとりかえられざるをえない。明治政府は、まず「五箇条ノ誓文」を発して進歩的な姿勢をしめし、そのあと朱子学に代わる新しい教義を求めて試行錯誤した。その結果として生まれたのが天皇制思想と言われる国体思想、一種の神権的な選民思想であった。その選民思想を歴史的に証明する歴史観が、いわゆる皇国史観であろう
そうすると、その選民思想―たとえばユダヤ人が自分たちを神に選ばれた特別な民族であると信ずるように、日本人というのは天照大神の直系を現人神としていただく特別な民族である、と意味づける。しかしそれを政府公認の思想として宣伝するだけでは効果が少ないので、公教育を通して、国民のなかに、徹底的に注ぎ込んできた。この戦前の教育が、日本軍国主義の成立の前提になったのである」
上の引用部の中で、「その結果として生まれたのが天皇制思想と言われる国体思想、一種の神権的な選民思想であった。」(181頁)と、ここで「一種神権的な選民思想」といっている。しかも明治政府が支配思想として徳川幕府の朱子学に代わってつくったといっている。しかし色川氏も指摘しているように、その選民とは日本人を、「天照大神の直系を現人神としていただく特別な民族である、と意味づける」(181頁)ことだとした。この神として意味ずけるのが近代天皇制の特徴だろう。
日本国の地上の神の先祖には、八幡大菩薩や天照大神がいたという神話をそしれそれは仏教の中の教えにあったとうことを隠したのが支配思想としての皇国史観であったと思うのだ。だからその先祖は何処から来たのかを隠さずに明かす必要があった。これを明かすことによって天皇は拝む対象の現人神ではないことが理解されたからだ。
しかし、「天照大神の直系を現人神」というのは人王第一代の神武天皇のことで、その先祖に当たる天照大神や八幡大菩薩は神話なのである。そしてこの神話は、「明治政府がつくった」わけではなく前から存在していたものを新たに利用したのだとおもえる。
第三十代欽明天皇の時に日本国が治めていた百済の国から聖明王という国王が年貢を日本国に持ってくるついでに金銅の釈迦仏と一切経・法師・尼等を連れてきた。この時に天皇は大変に喜ん西蕃の仏を崇めようとした。その時に賛成した大臣グループと反対した大臣グループとが対立した。前者が曽我氏で後者が物部氏である。
前者は「西蕃の諸国みな此を礼す、とよあきやまとあに独り背かんや」と賛成したが、後者は「我が国家天下に君たるは、つねに天地;しゃそく(社稷)・百八十神を春夏秋冬にさいはい(祭拝)するを事とす」「西蕃の神を拝めばをそらくは我が国の神いかりをなさん」(四条金吾殿御返事 日蓮大聖人御書 大石寺版 平成新編1175頁)と反対したことが書かれている。
此れに対し「天皇はわかちがたくして」(同1175頁)蘇我だけに拝ませて他には許さないことを勅宣した。これを蘇我は喜んで此の釈迦仏を自分の住居に安置する。ところが物部はこれに怒って此の仏を失くすように催促・進言し、「早く他国の仏法を棄つべし」(同1176頁)との勅宣がでる。物部はそれを盾に仏殿を焼き払い破壊し僧尼を懲らしめた。その時に空に雲もないのに大風ふいて雨降り内裏が空を焦がして焼け上がった。物部は死んで、蘇我と天皇はやっとのことで死を遁れた。そういうことがあったが仏法を用いることなくその後19年が過ぎた。
第三十一代の敏達天皇の時代にも同様な争いがあった。仏法を興隆させようとする蘇我の馬子と、「他国の神を礼す」(1176頁)ことに反対する物部の子の弓削の守屋との間でも戦いが起こっている。ここでも又、守屋たちは寺の堂塔を壊し仏像を焼き僧尼の袈裟を剥ぎ取って鞭をくわえて責めた。その時に天皇も守屋も馬子も疫病になった。
第三十一代の敏達天皇の子が第三十二代用明天皇でその用明の子供が聖徳太子である。用明天皇は「三宝に帰せんと欲す」(1177頁)と勅宣したために。蘇我は天皇の言葉に随うべしとして内裏に法師を引き入れた。これを物部は怒り「天皇を厭魅す」(1178頁)と言った。用明天皇は死んでしまう。この物部側と馬子・聖徳太子連合軍が戦う。物部は「我が先祖崇重の府都の大明神」を唱えたが、聖徳太子と馬子は「百済より渡すところの釈迦仏を寺を立てゝ崇重すべし」(1177頁)として両陣営が合戦になっている。この合戦は用明が崩御し第三十三代崇峻天皇が即位する前に起こったものだ。
第三十代欽明天皇の皇子で、聖徳太子の伯父でもあるの第三十三代崇峻天皇は人に殺された天皇だ。太子はこの伯父の目に赤い筋の入っていることから殺害されることを相していた。この時代に聖徳太子は四天王寺を建立し、馬子は元興寺という寺を建立している。
これら三人の天皇並びに物部も共に疫病になったのは釈迦如来の敵つまり仏法の敵になったからであるという。
物部は日本の先祖神を拝んでいて、外来の仏教を受け入れる蘇我氏と対立していたわけで、先祖崇重の祖先神とは仏法で言う所の天照大神や八幡大菩薩のことである。つまり神武天皇の祖先の天神・地神のことである。天皇の神観思想は仏教の受容の中で位置づけすることで仏教の機能神として天照大神や八幡大菩薩の末裔として神話的に存在したのであり、天皇は神でもなく拝む尊敬の対象ではないことが理解されるだろう。これを拝めば世界を逆さまに尊厳することになるために、世界がまさしく転倒する事件が起きるのはそのためなのである。
【参考記事】
竜女の成仏は法華経にあり 天皇の先祖は竜女なので 神でなく仏法を拝むべき
(二)何故、靖国神社や阿弥陀仏を信仰の対象にして拝んではいけないのか?
2013年11月22日金曜日
2013年11月20日水曜日
フランス対ウクライナW杯の欧州戦の裏で ファシズムに民主主義が勝利できなかったこと
19日夜のニュースが終わるとフランス民放テレビTF1ではブラジルW杯の欧州戦のフランスとウクライナの試合を実況放送した。その同じ時間帯にフランス国営放送テレビA2ではヒトラーの時代を映像化した3部作のドキュメンタリーを放映した。私はこちらの方を夜遅くまで見た。サツッカーと同じ闘いなのだがヒトラーの「我が闘争」をテーマにしたドキュメンタリーの方はファシズムが欧州に台頭してくる過程とその結末が良く描かれている。私はこのドキュメンタリーはフランス人だけでなく日本のファシズムを深く考える為に多くの人が是非とも見ることが必要だと感じた。
私の感想は、民主主義がこの時にファシズムに勝てなかったという深い理解であり恐怖であった。この時に民主主義は死んでしまったのである。そういう時代が我々の現在であることを知らされた。
私の感想は、民主主義がこの時にファシズムに勝てなかったという深い理解であり恐怖であった。この時に民主主義は死んでしまったのである。そういう時代が我々の現在であることを知らされた。
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