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2013年11月9日土曜日

サルコジ大統領の心臓発作を祈願?カトリック教会がロマ人排除に抗議

22日、フランス北部のカトリック教会の司教がサルコジ大統領のロマ人排除政策に抗議して同大統領の心臓発作を祈願していたことが話題になっている。司教はリール地方の教会のロマ人擁護を推進するアルチュール・エルベ師だ。日曜日のミサで50人ほどの信徒を前にニコラ・サルコジが心臓発作に見舞われることを祈願したという。その数時間後に司教はこの言葉を後悔して次のように語っている。「私は彼の死を望んでいるわけではない。私は単に神が彼の心に語ることを望んでいただけである」と語った。サルコジ大統領の人種差別の危険な政策を止めさせようとした司教の心境だ。22日の夜に国営放送6チャンネルなどが伝えた。同司教はフランス政府のロマ人排斥に驚いていることを宣言していた。同司教は4年前に少数派民族抑圧に抗議したことで勲章をうけたが、現政府のロマ人排斥政策は受け入れられないとしてブリス・オルトフゥ法務大臣に勲章を返した。サルコジ大統領の世論調査での人気は依然として低迷(34%~36%)している。サルコジ大統領のこの8月の移民排除政策で得点した世論調査のポイントはたったの2点だ。しかもそれは、ロマ人排除を喜ぶ極右フロンナショナルのル・ペン支持者からの7ポイントの獲得であった。驚くべき恐怖の人種差別政策の結果であった。(本文の初出 /2010年8月23日 @ 9:40  )

南仏エックス・アン・プロバンスとアルル地方の大司教クリストフ・デュフー師は19日、フランス政府のロマ人撤退政策に対し人間の尊厳が不足しているとしてフランス政府の安全政策は受け入れられないものだとして批判した。不幸な人々を見過ごしている政府の宣言を批判している。ロマ人はヨーロッパの市民でありその多くは平穏に長年にわたって暮らしてきたものを排斥すべきではないとしている。

ローマ法王ベネディクト16世は22日にフランス人の巡礼者に向けてフランス語で話した中で、総ての国の人が分け隔てなく救われるのであって、様々な人々が対象になっていることを知るべきだとし、また、あなた方フランス人の子供たちに平等な博愛の教育を呼びかけた。

また、20日にはフランスに於ける「ロム」人の排除がヨーロッパ次元での基準に抵触しているとして「旅の人々」と移民に関するバチカンのローマ教皇の諮問書記官アゴステーノ・マルチェット枢機卿が、フランス通信(AFP)に宣言している。一般化は避けるべきで集団の総ての人々を(一律的に)排除することはすべきではないとしている。それは(犯罪の)責任が集団的なものではないからだと同師は強調して言う。フランスの市町村で住民が5000人を超える場合には「旅の人々」などを受け入れる場所を考慮しなければならない法律があるが、フランスはこれを尊守しなければならないとも話した。

19日から始まった「ロマ」人のフランス国外排除政策は、7月30日のサルコジ大統領によるグルノーブルでの安全対策宣言の標的が移民にあてられていて、その指令がブリス・オルトフゥ(内務大臣)によって実行されたものである。当初は政府はルーマニアのロマ人とフランス国籍をもつ「旅の人々」とを同一視していたと見られる。そのために「旅の人々」の方からもロマ人と自分達をいっしょにするなとの批判が起こっている。どちらも人種差別の政策だと国際社会やカトリック教会からも厳しい批判が起こっている。国連や米国のニューヨーク・タイムズ紙では「反移民感情を扇動する危険なもの」であると非難された。

18日フランスのエリック・ベッソン移民大臣は「ロム」139人をパリからの飛行機で追放するとしていた。9日にフランスからルーマニア西部のチミソアラ(Timisoara)の飛行場には、124人が到着した。ブルガリアのソフィアには13名がフランス東部から第一陣として返された。チミソアラからの移民が大多数で彼らはまたフランスに戻ってくると怒って帰っていった。ベッソン移民大臣によると8月末までに約850人を追放することになるという。

ロマ(Romsフランス語読みではロムである)人は中世ごろにインド北部からルーマニアやブルガリアに移動してきた。ルーマニアのニコラエ・チャウシェスクの時代に定住化が計られたが教育を受けないために社会のかたはしでの生活を余儀なくされてきたという。ルーマニアなどがヨーロッパに統合されて彼等が自由に移動できるようになったが、サルコジ大統領のグルノーブル宣言がフランス社会の犯罪の元凶が移民にあるとしたことで、戦争状態が出現している。「旅の人々」(les gens de voyages)というのはフランスのヴィクトル・ユゴーの作品などにも見られる古くからの伝統的な旅をする職業を持つ人たちでほとんどがフランス国籍をもっている。最近のボルドーのアキテーヌ橋を占拠して抗議したのはロマ人だとの日本の新聞報道があるようだが、これはそうではなくて「旅の人々」、フランス人である。(本文の初出 / 2010年8月23日 @ 9:40  )


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2013年11月8日金曜日

仏首相・外相・国防相がサルコジ大統領に反対 内相・移民相は人種差別を続投 内閣改造絡みか?

サルコジ仏大統領の何にみんな反対しているのだろうか。30日 オルトフゥ内務大臣は最近の18ヶ月の統計を上げて犯罪率は250%上がったとして、ロマ人による犯罪を烙印(スティグマ)化した発表をしたとフランス国営放送・テレビA2の夜のニュースが伝えた。同時にロマ人らしき子供がすりをしている映像フィルムが流されている。ベッソン移民省大臣は、盗みを何回か重ねると、国外排除されると発表した。このことは人種や民族別の犯罪統計による差別をしてはならないとする法律に違反する。しかし移民相と内相とは人権差別の流れを続行するサルコジ大統領支持の発言となっている。
フィヨン首相は23日のビルパン前首相の「サルコジはフランスの国旗にシミをつけた」との批判に対して、28日にこれを反批判してサルコジ擁護の熱弁をふるっていたが、30日朝のFRANCE Interラジオでは「ロマ人の排除などで大統領と大きく意見が異なっていた」と全然別なことを語っている。
フランス国営放送・テレビA2は、8月中旬に首相らが閣議のために訪問したブリガンソン要塞の大統領のバカンス地を訪れた折の映像を再放映している。その中では以前に使用された映像が再度使われたのだが、写した最後のカットが一部異なっていた。訪問時の記事には見せなかったものだ。それは大統領が気を落とした表情で門の坂を下りて帰ってゆくフィヨン首相を見送っているというものである。ブリガンソンでの閣議の詳しい内容はジャーナリストに秘密にされていた。が、今回初めて見せた映像は事件を納得させる説明材料になっている。
30日朝、クシュネル外務大臣はRTLラジオで「そうだ、自分は辞任を考えていた」と漏らしている。長年にわたりロマ人支援をしてきた同大臣にはサルコジ大統領とはこれ以上は付き合い切れないということらしい。同氏は27日には、在フランス大使を集めた前で「レッテル付けや風刺は受け付けない。絶対にサルコジ大統領は少数民を処罰しようなどとはしていない」と擁護論を標榜していた。
ヌーベル・サントラルの新政党を結成したばかりのエルベ・モラン国防大臣は、2012年の大統領選挙に出馬を考えていて、サルコジ大統領のグルノーブルでの人種差別発言以来すぐに大統領とは立場をことにする発言をしていた。
しかしなんといってもアラン・ジュッペ、ボルドー市長(元仏首相)が「旅の人々」とよばれる旅団の人々が起動隊によって排除されたが、この政府の排除のやり方に別の立場での意見を提出したことで、他の大臣たちがサルコジ大統領の移民差別政策への批判を掻き立てる大きな原因となったと見られる。
またその裏には10月に新内閣改造が予定されていて、それを見越しての各大臣の対応であったとも一部では見られている。大統領による人権・人種の差別問題が7月末のグルノーブルサルコジ発言以来フランス全土を震撼させたが、今頃になってしかも次期内閣人事に自分が入ってないとして鞍替えを決め込むのも見るに耐えられない。これはメディア側の対応姿勢の変容も同じである。
これによってサルコジ大統領陣営に大きく亀裂が入った。不安定化は避けられなくなった。このことを指して、30日オブリ社会党書記長(前雇用相・リール市長)が、フランス西部海岸ラロシェルでの社会党夏季講習会の閉会式に望み、「サルコジ大統領の政治が悪い、完全に失敗した」と宣言した。

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2013年10月24日木曜日

ブルト元財務相 ベッタンクール事件とコンピィエーニュ競馬場売買で裁判所に

サルコジ前大統領の2007年の大統領選挙運動資金で問題になっているエリック・ブルト元財務相は大統領選挙資金手渡し疑惑のベッタンクール事件で既に軽罪裁判所に送られていてこれはまだ終わってない。さらに今日現在、パリ裁判所で2010年に国家財産であるパリ北部のコンピィエーニュの森にある競馬場を公共の競売に付さないでブルト氏の友人に直接売ったことで出頭している。同氏は今後、不法利益所得の疑いでも裁判所で判決を受けることになりそうだ。