2012年4月18日水曜日

サルコジはカダフィと原発基地売買契約は無かったと、アレバ前社長ロベルジョン発言を否定


Nicolas Sarkozy accueille Mouammar Kadhafi à l'Elysée, en 2007 (Sipa)
2007年、独裁者カダフィをエリゼ大統領官邸に迎えるサルコジ仏大統領




Matinale spéciale : Nicolas Sarkozy dans... par franceinter

4月17日朝のフランス・アンテール・ラジオ(France Inter)の番組にサルコジ大統領が出演した。ここで聴視者の質問があった。それに答えて、2007年にムアマル・カダフィ大佐が来仏したがリビアへ売却しようとしたされる原発基地プラント契約は存在しない。それは嘘だとサルコジは発言している。アレバ社の前社長アンヌ・ロベルジョンさんは仏政府は原発基地をカダフィに売りたがっていたのだといっている。同ラジオでのロリアン地方に住むジャンさんの質問とは、「私はアレバ社の社長であったロベルジョンさんが書いていることで、サルコジ氏の返答を聞きたいと思います」、「特に、原発基地を低価格で(サルコジの)友人であるボルロー(ジャンルイ・ボルロー前環境相)と、プログリオ(フランス電力(EDF)のアンリ・プログリオ社長)からカダフィに売却しようとしていた事に関してである」と話している。サルコジはジャンさんの言葉尻りを捕らえて、「出て行けだなどと」公共ラジオの品位に関わる質問だと怒ってみせながら否定している。しかしリビア砂漠では水が不足しているので海水を真水にする原発基地プラントの売買で平和利用なのだとする解説が当時あり、仏メディアでの話題になっていたのも確かである。

ジャンさんは続けて、「それがもし本当ならば、サルコジは出て行くべきだ。それがもし本当でなければ、なぜ(・ロベルジョンを)告訴しなかったのか?彼(サルコジ)はそれをしなかった。つまり本当だったということだ」と結論して話している。

2007年に大統領選挙で勝利した年の秋にサルコジ大統領はカダフィ大佐をフランスに国賓として招待して、エリゼ大統領官邸近くのシャンゼリゼの庭にテントを張らせたり、ベルサイユ宮殿やランブイエ狩猟場で遊ばせている。武器契約もその中にはあった。ノルマンディのレンヌにあるビュル(Bull)系列のアメジェス(Amesys)社を経由させて、独裁者カダフィの居所がわからなくできる探知電波遮断システムの契約を成立させた。翌年の2008年に商品はカダフィに納入されている。

このようにサルコジ大統領の発言が一貫性に欠けることから、初めと終わりを合わせるために嘘をついて帳尻を合わせてる信頼性にかける言動となってきていることが次第に解明されている。

すでに6日のカーン市でのサルコジ講演では、行っても無い福島に視察したかのごとき嘘の発言があった。しかし10日のグルノーブルでの仏社会党大統領候補オランドの講演でこれが暴露されている。

同様にパリ西近郊にあるセーヌ川中洲のグラン・ジャット島の高級アパート買収では、サルコジは国民議会から300万フランを借りていたとしているが、現在の国民議会UMPのベルナール・アコワイエ議長は議員に貸せる上限はそんなに高額ではないと否定した。200万フランの出所に関する質問をしたジャーナリストへの回答をサルコジ氏は述べていない。



【参考記事】

Matinale spéciale : Nicolas Sarkozy dans Interactiv'