サルコジ大統領は独裁者なのか?という記事がルモンド紙fr.に掲載されている。23日夜のフランス・テレビ国営放送3チャンネルでも話題になった。これは2011年2月27日に任命になった仏防衛相ジェラール・ロンゲ氏がサルコジ氏の大統領任期の5年間は人権思想に貫かれた行動だったと発言したことが問題になって反対意見がでて話題になっている。
パトリック・コーヘン氏は、リビアのムアマル・カダフィ大佐にフランスの戦闘機ラファールを売り込むことに成功していたのであれば、哲学者のベルナール・アンリー・レヴィー(BHL)とともにリビア戦争を推進したのであり、おそらくは独裁者になっている可能性があるだろうと発言している。
左派系のインターネット新聞のメディアパー社が、武器商人のレ バノン人ジアド・タキエディン(Ziad Takieddine)氏とブリス・オルトフー前内相(移民相)がバカンスで一緒にヨットで遊んでいる写真記事を暴露したのは、リビアが解放される以前の事であった。
2007年にカダフィがフランスに国賓として公式招待を受けて、サルコジ大統領がインターネット網を統御できる仏企業アメジス(Amesys)社の電子盗聴(スパイ)機器をカダフィ大佐に売るのに貢献していた。
カダフィ大佐の要請にこたえて、スパイ機器を売り軍事兵器のラファール戦闘機を売ろうとしたことが問題なのはフランスが人権擁護の国であったからである。この大統領はカダフィの仏訪問で反対意見が出たラマヤダ人権担当国家書記官を退けて、ベルナール・クーシュナー氏が外相であった時代にその職を廃してしまった。サルコジ氏は本当に人権を擁護した大統領なのか?が2012年の仏大統領選挙を前にして話題になっている。
Longuet, Sarkozy, et l’alibi de la Libye